日本スープ協会
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「1日のスタートは朝のスープから!」セミナーを開催(報告レポート)

 日本スープ協会では12月16日、「スープの日(12月22日)」に先んじて「1日のスタートは 朝のスープから!」をテーマにしたセミナーを開催いたしました。協会長の品田英明の挨拶の後、第1部では、フードコーディネーター×管理栄養士で食品メーカーのレシピ開発や飲食店のプロデュースなども手掛ける柴田先生にご講演いただき、朝食の必要性等、イイコトだらけの朝スープの秘密について楽しく、理解しやすくをモットーにタップリお話し頂きました。第2部では、柴田先生に加え、自宅で料理教室を主宰され、テレビ、雑誌等でもご活躍されておりますフルタニマサエ氏、クノール食品(株)の佐田氏による「スープで楽しく健康づくり」をテーマにしたトークセッションを行いました。参加者からの質問にもお答えいただくなど楽しいトークセッションとなりました。

※スープの日:12月22日(いつもフーフー)

【セミナーの概要は、以下のとおりです。】

1 開催日時 平成26年12月16日(火) 14:00〜16:00
2 会場 お茶の水ホテルジュラク2階「孔雀の間」東京都千代田区神田淡路町2-9
3 内容 (1) 主催者(会長)挨拶

(2) 講演(40分)
テーマ:「健康・キレイ・収入UPが実現する! 朝スープごはんのススメ」
講師 柴田真希氏(管理栄養士・雑穀料理家)(株)エミッシュ 代表取締役

   〜休憩(20分) ※休憩時間にセミナー会場でスープの試食〜

(3) トークセッション(50分)
テーマ:「スープで楽しく健康づくり」
フルタニマサエ氏(料理研究家・食空間コーディネーター)
マダムマーサクッキングスタジオ代表
佐田朋存氏(クノール食品兜白キ)
柴田真希氏(管理栄養士・雑穀料理家)

〔司会者 藤咲あかね 氏〕
4 募集人数 100名<参加者120名(会員等含む)>
5 プレゼント 参加者全員にスープセットをプレゼント

品田会長挨拶の内容

少しスープの事をご紹介させて頂きます、スープの起源は、紀元前1500年以上前からあったと言われております。土器に水を入れ、肉や野菜を煮出すという事が人類の初めに行われておりました。その後、17世紀にはフランスの宮廷にて料理として確立し、一般のレストランでも食べれるようになりました。

日本においては明治時代に紹介されましたが、今日の馴染みのある市販のスープの形になったのは、この50年ぐらいとなります。今日のセミナーでは、各先生方のお話しなど皆様により一層、スープに馴染みを持ってもらえることを期待しております。

柴田先生講演内容

1:朝スープで・・・ストレス知らずの太りにくいカラダに!

皆さん、朝ごはんは食べていますか?
朝ごはんを食べないと脂肪を貯めやすいカラダになります。朝ごはんを食べない理由を紐解いていくと そもそも、規則正しい生活でないことが多いのではないでしょうか。

一日のなかで、シャキッと起きているべき昼間に副交感神経が高まり、リラックスすべき夜間に交感神経が高まるなど自律神経が乱れてしまい、間食や夜食などが多くなったりとストレスにもつながります。まずは、朝ごはんを食べ、規則正しい生活をすることで、健全な食生活がおくれます。またストレスも軽減することができ、ストレス知らずの太りにくいカラダになります。

2:朝スープで・・・収入UP!

朝ごはんを食べるのがいいとわかっていても出来ない方、もしも収入が増えるのでしたら、食べてみようと思いませんか?
朝ごはんをきちんと食べる人とそうでない人ではどの位年収が変わるのでしょう。

夫が自宅で「毎日朝食を食べる」、「全く食べない」と回答した20〜49歳の主婦600人に聞いた夫の個人年収では、約200万円の差があることが分かりました。
別の調査結果では、個人年収別でみると、年収700万円以上の人は8割以上が「ほぼ毎日(週に4〜5日)」朝ごはんを食べているが、500万円未満になると朝ごはんを「ほとんど摂らない」割合が増えることがわかりました。国税庁によると、サラリーマンの平均年収は408万円。今から200万円上がるかはわかりませんが、旦那様にしっかりとお仕事をしていただくためには、ちゃんとした朝ごはんが必要ということですね。でも、何も難しいことではありません。まずはトーストにスープ。ごはんに、スープ。粉末タイプのスープは、お湯で溶くだけ、簡単便利なので忙しい朝にも助かります。また、手作り味噌汁やスープも前日に作っておけば、冷蔵庫などで保存しておけるので朝は温めるだけで済むところもスープの良いところです。

3:朝スープで・・・筋トレ?!

皆さん、ダイエットは少なからず気にされているかとは思いますが、食べ物の裏の表示を見てエネルギー(カロリー)ばかり気にしていませんか?摂るカロリーも必要ですが、使うカロリーも気にかけてみましょう。

基礎代謝と、よく聞きますが使うエネルギー(カロリー)にも種類があります。基礎代謝と運動誘発性熱代謝、あとひとつは何でしょう?答えは、食事誘発性熱代謝です。
食事誘発性熱代謝とは、食事をすることにより消費するエネルギーです。良く咬んだり、胃や腸で消化する時のエネルギーですね。

消化する、と言いますがどこからが消化の始まりでしょうか?
消化は「感じる」ところから始まります。出汁の香りや香ばしく焼ける香りをかいで、お肉がジューっと焼ける音を聞いて、彩りのキレイな料理を目で見てなど、おいしそう!食べたい!と感じると体内で消化器官が活動を始め、消化液の分泌が活発になります。カラダが食事を受け入れる体勢を整え始め、体勢ができているところへ食べ物がくると、消化が良くなるのです。
「何を食べるか」も大切だけど「どう食べるか」つまり「食べ方」がとても大切です。同じメニューを摂っても、食べ方次第で結果は全く違います。食べ方を変えるのは、すぐに、誰にでもできますし、自分が意識をすれば良いだけです。

しかし、こんな食べ方をしていませんか?

  • 食べるのが早い(早食い)
  • 何かをしながら食べる(ながら食い)
  • 食べるものはいつも同じ
  • ひとりで食べる

など、これらの行動は食事誘発性熱代謝を有効的に使っていない食べ方です

それでは食べる筋トレの効果をあげる方法をご紹介しましょう。

(1)朝ごはんをしっかり食べる
食事誘発性熱代謝は朝が最も高くなり時間とともに下降します。そのため朝食は、多少食べすぎたとしても、この反応の高まりによって消費エネルギーが活発になり太りにくいのです。
(2)たんぱく質の食材を取り入れる
食材によってエネルギーに変わる量が異なり、たんぱく質は摂るカロリーの約30%、炭水化物は約10%、脂質は約6%程度と言われています。たんぱく質(卵、魚介類、肉類、大豆、大豆製品など)と組み合わせた食事や、トウガラシ、ニンニク、ショウガ、長ネギ、玉ネギなどと一緒に組み合わせる事、冷たい食べ物より、温かい食べ物の方が効果を高める事ができます。
(3)歯ごたえのある固いものを食べる
脳が刺激され食事誘発性熱代謝の反応がUPします。スープの中に固い食材をプラスしましょう。
(4)ゆっくりかんで食べる
食事中や食後のエネルギー代謝が活発になり、蓄積されるエネルギーが減少します。
(3)によってゆっくり食べる事もできますね。
(5)好きな仲間と、美味しい食事をとる
「美味しそうだなと感じる」、「食べ物を噛む」など五感が刺激され、交感神経が興奮することで食事誘発性熱代謝が上がります。

少し早く起きて、大好きな家族で食べるごはんは、より美味しく感じますね。よく噛んで、食事を楽しむ事は食べるエクササイズです。

4:朝スープで・・・学力・記憶力UP!キレイUP!

脳の活動エネルギーは主にブドウ糖の働き。
ブドウ糖は体内に大量に貯蔵しておくことができず、すぐに不足状態になります。空腹で起きた朝の脳は、エネルギー欠乏状態です。朝にしっかりごはんを食べないと、脳のエネルギーが不足し、 集中力や記憶力も低下してしまいます。

ここでは「スープを飲むと記憶力が上がる(お子さんは学力がUPする)ことを前提に、より記憶力、そして女性に嬉しい美容にも良いスープのワンポイントアドバイス、レシピのご紹介をしていきたいと思います。

では、スープにプラスする学力・記憶力がUPする栄養素(食材)は何でしょうか。

■炭水化物: ごはん、パン、うどん、蕎麦、パスタなど
■豆類: ゆで大豆、ひよこ豆、レッドキドニー、納豆、豆腐など
■魚類: 青背の魚、鮭、ツナ缶など
■ナッツ: くるみ、アーモンド、ピーナッツ、ごまなど
■緑黄色野菜: ほうれん草、にんじん、かぼちゃ、ブロッコリー、トマトなど
■乳製品: チーズ、ヨーグルト、牛乳など

緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンは抗酸化作用があり、お魚に含まれるDHAと同じく、錆びるのを防ぎます。中でもほうれん草は記憶力をアップさせるだけでなく、脳の老化を防ぐ作用があるといわれており、ほうれん草に含まれているグルタチオンという抗生物質が脳細胞の損傷を避けて、損傷を修復する働きをし、認知機能の低下を予防する作用があります。

朝にスープを作るのは、難しいと思わずに、冷蔵庫にあるお野菜や残り物の具材などを入れて煮込むだけで簡単にできますので、是非、朝スープで学力、記憶力、キレイ力、収入をアップしていただければと思います。

トークセッション:フルタニマサエ先生、佐田朋存先生、柴田真希先生

【フルタニ先生のお話】

色んな国でスープを頂いてきましたが、今回は食べる側からスープについてお話ししたいと思います。

(1) スープとは
ポタージュとクリアスープが代表されます。
また「日本の汁もの」では味噌汁、吸い物、すり流しなどがございます。
(2) スープは、朝食におすすめ
  • スープで朝食に必要な栄養素である水分、ビタミン、ミネラルを摂取できます。
  • 忙しい朝にバランスがとれて食べやすい、スープがおすすめです。
  • 作り置きが出来るお手軽さが便利です。
(3) スープで温か〜い心を

スープは身体だけではなく、心も温かくするのは何故でしょう。例えば、「スープ」と言葉を聞いた時に「温かい」や「落ち着き」を感じる事はないでしょうか。人々は昔からスープに「温かみ」や「癒し」を感じており、その言葉や「音」にも「温かみ」を感じ、今も継承しているのではないでしょうか。

朝スープを食べて1日中、心豊かになって欲しいと思います。昨今は、ストレス社会と言われており、キレる子供や苛立つ大人も増えておりますが、是非、朝にスープを食べて、身体も心も温かく、そして豊かになって、一日を過ごしてもらえればと思います。また、夜にもスープを食べてホッとリラックスして、明日に備えていただければと思います。
スープは、人々の暮らしをホッと温かく優しくしてくれる不思議な力があるのですね。

(4) 世界各国のスープ
「フランス」 ブイヤベース: 南フランスを代表する料理。魚介類が沢山入っています。
ポトフ: 大きく具材が入っており、ナイフとフォークで頂きます。
「アメリカ」 クラムチャウダー: トマトやクリームソースがあります。あさりなど貝類が入っています。
「スペイン」 ガスパチョ: 冷たいスープの代表です。
「イタリア」 ミネストローネ: パスタが入ったスープです。
「ロシア」 ボルシチ: サワークリームが乗っています。
「韓国」 ソルロンタン: 牛肉の骨の入ったスープです。
「中国」 酸辣湯: 酸っぱい感じのスープです。
「タイ」 トムヤムクン: 酸味のあるエビの入ったスープです。
(5) 国内各地方の汁もの(スープ)
けんちん汁:神奈川県が発祥とされておりますが、今は全国的なスープです。 のっぺい汁:長野県の代表的なスープです。 船場汁:鯖のアラを使って作る大阪のスープです。 アーサー汁:沖縄を代表する、海草を使った栄養価の高いスープです。

この様に、世界各国にも必ず汁もの(スープ)はあります。特にヨーロッパでは、ストーブでコトコトと煮ることができるので、家庭の中で馴染んできたと言われております。

また、スープは、食べる事で身体や心が豊かになるだけではなく、作る側も豊かにしてくれます。例えば、コトコトと作る様を見るだけで、また香りをかぐだけで心豊かに優しくしてくれます。何かイライラしているなと思ったら、スープを食べる事も良いですが、是非、スープを作ってみてください。

【佐田先生のお話】

「スープの体温上昇効果と安堵感」と題して、体温と私たちの健康の関係、さらにそれがスープとどのように関係があるかについて、今わかっていることをお話させていただきたいと思います。

(1) 体温はどのようにカラダに影響するか

さっそくですが、今から30年ほど前のイギリスで、作為的に体温を下げると人間の能力はどう変化するかを測定した結果をご紹介します。

人間を15℃の冷水に1時間浸して、体温が低下してきて36〜36.5℃(水風呂に入る前よりも1〜1.5℃低い程度)になったところで、勉強と計算問題のテストをしてもらいます。
勉強は学生の試験勉強みたいに、文章を覚えてもらいました。具体的には体温が下がった状態で15個の文章を記憶させて、その1時間後(この時はもう平熱に戻っています)に思いだしテストをしました。

◆体温と記憶力の関係(テストの点数)

さて、結果ですが、体温が高いときに勉強した人ほどテストの点数が良かった。このグラフでは「平常体温時との記憶力の差」として表現していますが、水風呂に入って体温が低いときに勉強したときほど成績が悪い傾向が見られたという結果が得られました。

◆体温と計算能力(計算速度)

計算は、一桁の数字5個を足した答えを書くなど3種類の単純な足し算をひたすら解かせます。同じテストの体温と計算速度においても、体温が低いほど解くのに時間がかかる結果となっています。先ずは体温が低くなるほど、計算能力(一般的な学習や問題を回答する能力)は低下するといったことは言ってよいかと思います。

◆スープを飲んだ時の体温の変化
ここからはスープと体温の関係について調べたデータをご紹介します。
温度の異なるスープ(65℃と37℃)を飲んだ場合と、何もしない場合の体温の変化を示したものです。温かいスープを飲むと、だいたい60分、1時間くらい体温が高い状態が続くことがわかりますが、不思議なことが2つあります。

1つは、飲んだスープの重量と温度では説明しきれないくらい体温が上がっていることです。体温が上がった温度としては0.1℃と0.2℃の間くらいですが、お風呂の湯船に65℃のお湯をペットボトルで入れても、こんなに温度は上がらないと思います。

もう1つは、体温と同じぐらいの温度のスープを飲んだときでも体温が上昇しているところですね。いったいなぜでしょうか。それは、温かい食事から得られる熱量で体が温められるだけでなく、食事をすることそのものによるエネルギー、柴田先生が"食べるエクササイズ"と言っておられた「食事誘発性熱代謝」といった熱量や、飲み込む前から「感じる」感覚といったものが、実際の温度と同等かそれ以上に影響していると言われています。

◆足先温への影響

さきほど説明したカラダの中の深部温だけでなく、足先温。これは足の親指の先、寒い時に一番最初に冷えてくるところを測った結果です。

こちらもスープを飲んだときの体温が上がっていますが、先ほどの深部温よりもスープの温度による差が少なくなっているように見えます。
しかもこのスープありとなしの温度差は、2℃近くあって、1時間たってもスープを飲んだ時と飲まないときの差が縮まらないです。また、スープなしの足の指の温度はどんどん下がり続ける一方です。

ひざ掛けなどの保温機能のあるものを足に巻きつけて温めたわけじゃなくて、スープを飲むと足の指先が温まるのです。何故でしょうか。
実は足の指の様な体の末端に近い箇所は、そこだけを衣類で覆って温めようとしてもなかなか温かくならない。そこの部分に温かい血液を送り込んで中から温めないと、なかなか冷えた指先は元にもどらないんです。

◆体温アップに関連する要因

まとめますと、食べ物の温かさに加えて、感じる香りや目で見た感覚、さらには食べるといった行為そのものなどによって、最初にお話しした深部温といったカラダ中心に近い箇所がまず温かくなって、そこの血液が冷えた部分に巡って温まっていくと一般的に言われています。スープはその深部温をアップする温かさだとか風味やカロリーが豊富に含まれている食べ物だったんです。

◆液状食品の温度の保持時間

代表的な液状の食べ物が暖かい状態を保つことができる時間をあらわしています。
味噌汁やコーヒーは、作り立ては熱々でも、器に盛ると5分程度で冷えてしまいますが、スープは長い時間保ちます。約15分というと、ご家庭での朝ごはんやお昼ごはんを食べる時間にぐっと近づきますね。そのくらいの時間、温かい状態で食べることができる数少ない食べ物です。また、繰り返しになりますが、栄養素や風味といった体温を保つ要素が3拍子そろった数がすくない食べ物といえると思います。

◆カラダを中からあたためて成績アップ

ここまでのお話をまとめますと、暖かさや風味、カロリーといった体温を上げる効果を持つ食べ物であるスープを食べることにより、カラダの中から温まり、その結果として冷えた足が暖かくなり、試験の成績もよくなるのではないかということが言えるのではないかと思います。

◆スープ協会注釈:本セミナー開催直後の2014年12月に、実際にスープを食した後の体温上昇と計算能力(正答率・正答時間)向上を確認した論文が、日本味と匂学会より発刊されました。(「味と匂い学会誌21巻3号 249-252頁 Jpn.J.Taste Smell Res.Vol.21,No.3,pp.249-252 Dec.2014)

(2) 「ほっとする」気分を感じるとき

最後にスープとストレスの関係について少しお話をさせていただきます。 今のフルタニ先生のお話にもありましたように、スープを食べると何となく「ほっとする」感じを持たれる方は結構いらっしゃると思います。スープを飲むと何故「ほっとする」(安堵感)のかを調べた文献がありましたので、この場で紹介させていただきます。

◆スープの安堵感への影響

これは、2010年に兵庫県の先生が調査された結果ですが、スープを飲むと「安堵感」いわゆる「ほっとする」気分があがります。

味によって多少の違い(コーンスープとコンソメスープ)はありますが、スープを飲むとリラックスというか、ほっとする気分になれて、それが結構長続きするという、大変わかりやすいデータが確認されています。

◆安堵感と満腹感の関係

このときに、偽物のスープも一緒にもちいた満腹感を感じるかどうかの調査も同時に実施されていました。同じ栄養量でも風味が豊かなスープで食べると満腹感が大きくなるといった内容です。スープを飲んだ時に安堵感と同時に満腹感が感じられ、どちらも結構長続きするみたいです。

◆副交感神経への影響

もう一つ、同時に測定された項目があります。それが「副交感神経」なのですが、「副交感神経」とは寝ている時など身体の活動が低下する時に、無意識に働く神経ですが、スープを飲んだ直後からしばらくの間、この神経の活動が低下しています。副交感神経の活動が低下するというのは、どちらかというと気分が落ち着く「ほっとする」感じや「リラックス」とは逆の様な気もしますが、これがスープの特徴と言えます。一般的にはご飯を食べると副交感神経の活動が上がり、眠くなりますが、スープを食べたときは適度な緊張感や意欲を持ちつつ、平常心を保ってリラックスしている感じになるかといえます。また、コーヒーでも同じように、副交感神経の活動が低下するのですが、興奮傾向となってしまうということが知られています。

以上をまとめると、スープを飲んだあとでは、満腹感が増し、副交感神経が変化するのですが、この変化が安堵感(いわゆる「ほっとする」感じ)と連動しているということになります。

【柴田先生】
同じスープでも温度差(65℃と37℃)によって影響も変わってくると改めて勉強になりました。

各先生方の朝ごはんのメニューは?

【佐田先生】
朝ごはんには、夏はシリアル、冬はパンとコーヒーでした。これからは、スープを頂きます。
【フルタニ先生】
忙しいこともあり、おにぎりで済ますという事が多かったです。これからは初心を思い出し、しっかりとした朝ごはん(スープ含む)をとっていきます。
【柴田先生】
野菜とヨーグルトを中心としていた時期もありましたが、昨今は、ご飯とスープ(汁もの)に変えています。ただ、シリアルを中心とする時期もあり豆乳などと合わせて朝ごはんとしていたのですが、冷たい飲み物だと体が冷えやすくなったのを実感しております。

各先生方の実感としてのスープの良さは?

【柴田先生】
実感としては、便秘が治った。冷え症も良くなった。お肌もキレイになった。
【フルタニ先生】
野菜などが中心となりますので、身体に負担のない食べ物だと思います。
【佐田先生】
仕事上、スープの試食などの機会が多いが、試食した日は、体調が良い気がします。
【柴田先生】
スープだと、コーヒーやお茶などと違い、トイレが近くなりにくいかもしれません。
【フルタニ先生】
実感として満足感が得られる料理だと思います。
【柴田先生】
最近、出版物でもスープ本(レシピ本)なども多いですね。
【フルタニ先生】
お弁当箱でもスープが入るジャースタイルのモノもありますね。
【佐田先生】
昨今、飽食の時代といえますし、不味いモノを食べる機会がないともいえ、美味しいモノを前提に消費者がどんなモノを食べたいのかが、分かりづらい時代だと思います。
【柴田先生】
朝ごはんって、作ってあげる側からするとストレスが少ないって思います。夜ごはんや昼ごはんは、ちょっと豪華になど気を使いますが、朝ごはんは、昨晩の残りモノをちょっとアレンジ(スープにしたり)などするだけでも充分だったりします。
【フルタニ先生】
スープを離乳食や介護食なども使っていただければと思います。

会場からの質問

Q:朝食で、酵素を沢山食べた方が良いと言われているが?
【柴田先生】
酵素は、自身の体温が上がっていないと効果を十分に発揮できません。温かいスープを飲んで、身体を温めてから酵素を含む食事とる方が良いかと思います。
【フルタニ先生】
バランスの良い食事が良いかと思います。酵素だけに拘らず、スープも含めバランスの良い食事が良いかと思います。
【柴田先生】
色々な食べ物があり、食べ物によりメリット、デメリットがあるかと思いますが、デメ リットだけを気にして食事をするのではなく、例えば、甘いモノ(カロリー高め)でも、 私を幸せにしてくれる事を肯定しながら、その時は食べて良いと思います。また別の食事でバランスを取るようにしましょう。

最後に一言

【柴田先生】
朝ごはんの効果を知って食べるのと知らずに食べるのでは、違いもあると思いますので、是非、朝ごはんとスープの良さを知識として知っていただき、朝ごはんを食べていただければと思います。
【フルタニ先生】
野菜の持つ力、野菜の持つ自然の色を活かしながらスープを食べていただければと思います。
【佐田先生】
食べた時の自分の実感を素直に感じながら食事をしていきたいなと思いました。

【写真】

1 会場、受付等
会場、受付等 会場、受付等
会場、受付等 会場、受付等
会場、受付等
2 司会者
司会者
3 会長挨拶
会長挨拶
会長挨拶 会長挨拶
会長挨拶
4 柴田先生
柴田先生 柴田先生
5 休憩、試食
休憩、試食 休憩、試食
休憩、試食
6 トークセッション
トークセッション
フルタニ先生
トークセッション
クノール食品轄イ田部長
トークセッション トークセッション
トークセッション トークセッション
7 会員製品展示コーナー
会員製品展示コーナー 会員製品展示コーナー
会員製品展示コーナー 会員製品展示コーナー
会員製品展示コーナー 会員製品展示コーナー
会員製品展示コーナー
8 プレゼント風景
プレゼント風景

(プレゼント製品)

  味の素株式会社:「クノールカップスーププレミアムクラムチャウダー」
エム・シーシー食品株式会社:「白いミネストローネ」
キューピー株式会社:「キューピー3分クッキング野菜を食べよう!チャウダーの素」
ネスレ日本株式会社:「マギー化学調味料無添加コンソメ」
ハウス食品グループ本社株式会社:「ごちそうチャウダークラムチャウダー」
ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社:「じっくりコトコトこんがりパンコーンポタージュ」
理研ビタミン株式会社:「海老しおスープ」

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