日本スープ協会
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日本スープ協会セミナー(2023年度)おいしさを感じる仕組み。おいしさを逃さない!スープへの活用法』【報告レポート】

日本スープ協会では、「スープの日」である12月22日(いつも フーフー)に先んじて、2023年12月20日(水)に「おいしさを感じる仕組み。おいしさを逃さない!スープへの活用法」をテーマにしたセミナーを開催いたしました。

第1部では、東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部課長補佐の田端稔先生より、「おいしさを感じる仕組み。おいしさを逃さない!スープへの活用法」をテーマにご講演いただきました。多くの人が「おいしい」と感じる「おいしさ」の本質は、食材の特性を活かす方程式に基づいて調理すれば、誰でもおいしい料理を作ることができます。「おいしさ」を感じる仕組みを解説しながら、ご家庭で簡単に実践できる調理法を先生に紹介していただきました。

第2部では、家族の朝食をきっかけに10年間作り続けたスープをもとに、雑誌、ウェブ、テレビなどでレシピや暮らしのアイデアを発信している有賀薫先生から、「おいしさを逃さない、市販スープを活用した簡単アレンジスープレシピ」(計3品)として、レシピを紹介するとともに調理デモンストレーションを実施しました。

【セミナーの概要は、以下のとおりです。】

日時 2023年12月20日(水) 13:00~14:30
※ Zoomウェビナーによるオンラインセミナー
定員 950名
参加費 無料(事前申し込み制)
募集期間 2023年11月6日~12月7日 
登壇者 田端 稔先生(東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部課長補佐)
有賀 薫先生(スープ作家)
セミナー内容

第一部:
 講演『おいしさを感じる仕組み。おいしさを逃さない!スープへの活用法』

 田端 稔先生(東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部課長補佐)

第二部:
 調理デモ『おいしさを逃さない、市販スープを活用した簡単アレンジスープレシピ』

 有賀 薫先生(スープ作家)

質疑応答

講演:
「おいしさを感じる仕組み。おいしさを逃さない!スープへの活用法」 / 田端 稔先生

食事とスープの関係:一汁三菜は和食の基本。「スープ・汁物」料理は、体の活力はもちろん、心の潤いももたらしてくれる。郷土料理としてもなじみがあり、食生活に欠かせない。
「おいしさ」とは?:「おいしさ」を感じる基本味は5つ。「おいしさ」を感じる感覚は5つ。
「おいしさ」を感じる5つの感覚の中で、大部分を占めるのは視覚。この他、「おいしさ」を感じる要因として4つの要因もある。
「おいしさ」の基本:調味料を入れる順番は、さしすせその順。
おいしさの方程式:うま味と旨みは違う。うま味成分は、違うグループで組み合わせると7?8倍にアップ。
おいしさの方程式:うま味の相乗効果は、洋食のブイヨンや、各国の料理、精進だしにも取り入れられている
スープに合う食材のおいしさを逃さない方法:里芋、あさり
スープに合う食材のおいしさを逃さない方法:豚肉、じゃが芋
スープに合う食材のおいしさを逃さない方法:きのこ、ごぼう
 

調理デモンストレーション:
おいしさを逃さない、市販スープを活用した簡単アレンジスープレシピ/ 有賀 薫先生

①きのこたっぷりミネストローネ

きのこたっぷりミネストローネ

② 歯ごたえたっぷり、ごぼうと豚肉のごまスープ

歯ごたえたっぷり、ごぼうと豚肉のごまスープ

③ あさりとじゃがいものシンプルクラムチャウダー

あさりとじゃがいものシンプルクラムチャウダー

調理デモンストレーション料理

① きのこたっぷりミネストローネ

レシピ展示

②歯ごたえたっぷり、ごぼうと豚肉のごまスープ

レシピ展示

③ あさりとじゃがいものシンプルクラムチャウダー

レシピ展示

質疑応答の様子

質疑応答の様子 質疑応答の様子

・参加者からたくさんの質問が寄せられ、田端先生、有賀先生それぞれのお立場から丁寧にお答えしていただきました。

【質疑応答の例】

Q 野菜たっぷりのスープは水っぽくなり、味付けが濃くなりがちで塩分が気になってしまう。
A しょうゆや食塩などの調味料にこだわらずに、例えばニンニクや生姜等の香味野菜やコショウなど塩分が入っていないものを活用する。また、出汁のうま味を効かせることでも代用できる。

Q 豚肉は加熱しすぎに注意することがポイントということだが、鶏肉の場合はどうか。
A 鶏肉は部位によって異なる。もも肉や骨付き部分は水からしっかり煮込んでもおいしく食べられる。ささみやむね肉は長時間煮るとパサつくので、薄切りにしてサッと煮る。また、鶏肉は沸騰させない程度でじっくり火を通すとアクも少なく、スープが濁りにくくなる。

Q みりんは早めに使うということだが、煮物などでは最後に入れてテリを出すと聞いていた。
A 同じ調味料でも目的により順番を決めればいい。みりんには肉や魚を煮崩れさせない効果もあり最初に入れた方がいいが、テリやコクを付けるには最後に少しいれる。他にもコショウは肉の臭みを取るなら早めに、香りを立てたいときは最後に使うなど。

その他配信映像

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(上段)<左より>冒頭あいさつ、エンドカット
(中・下段) 有賀先生デモンストレーションの様子

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